2012年4月27日金曜日

愛という言葉を使わせて!

両親は普段から映画を家で見ることが多いので、
めったに映画館というものには行く機会がありませんのね。(VJなのに
あたくしもそれほどお金に余裕はないので、映画を見るのは優先順位が低いのです。
ホントはそれでも行かないとだけど。

そんな僕が久しぶりに映画館に。ひと月の間に2作品も見るとか人生初だす。


「Pina / ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」

3月末のspoon+東京ライブの翌日に、姉のような友だちと観に行きました。
ピナ・バウシュは恥ずかしながら最近知った人間で、断片的にしか情報は知らなかったのです。
内容としてはピナが振り付けをした舞台の映像が一部。
街中や公園などでダンサーがソロパフォーマンスする姿、
そしてダンサーとピナとの出会いや受けた指導、どういった人物像だったかを語るドキュメンタリー映画でございました。

ただ私は3Dで撮影されたダンサーの動きのすばらしさに目を奪われてしまったよ。
冒頭で上半身が裸の男のダンサーが反復運動をしたときの生々しさや、
水しぶきを利用した舞台の映像美ったらもうね!ゾクゾクしたよ。

さて、ピナの映像資料は大学にあったかしら、東京から戻ったら早速調べないとですね。


「しあわせのパン」
編集に行っていた家でオススメされた映画。
舞台は北海道の海辺のパンカフェ。そこでの夏、秋、冬に来たあるお客さんたちとのお話。
予告編を江口さんの家で映像編集してたときに見せてもらったのですが、
まるで写真のような美しい映像だけで、心奪われましたよ、あたしゃ。
劇中ずっとその美しさと、ストーリーの暖かさ。

劇中に老夫婦との、お話があるんやけど、お祖母さんがパンが苦手やのに、美味しいパンの香りに惹かれて「うまい」と言って目に光が再び灯る瞬間、私泣いたよ。映画で久しぶりにないたよ。

あと劇中の一番の心に響いた言葉で、
いつでも助けに行くから頼ってねと言うシーンがあったけど、その直後に

「他人でもどうしようもないことはあるから、それは自分でね」

との言葉がなんだかぐさっときて、劇中ずっとその台詞をリフレインしておりました。


んでこれは、映画館で見たわけではないけれど、
精華で上映されてました。
dumb type の「S/N」

大学の図書館で「OR」 と「pH」、「memorandom」は映像資料の中にあって、
見たのだけれども、"S/N"は著作権的関連で一般に見ることは出来ないとのそうな。
なのでこういった上映会がないと見に行けないのです。


愛、セックス、死。がテーマである作品。
照明や、映像の使い方がコンセプトと壊さず、効果的だったよ。

YOUTUBEにあるS/Nのドキュメンタリーを見た人はわかるかもですが、
古橋さんと、ピーターとの会話、古橋さんがHIVポジティブになった経緯が話していくなか、ドラァグクイーンになっていったり、
ストロボが点灯するなか、ダンサーが舞台の上から落ちて消えたりするシーンとかを一部始終みれて幸せでございます

そして最後にスクリーンに「愛という言葉を使わせて!」という言葉が出てきて、この舞台は締めくくられます。


上の作品、三つとも愛をテーマにした作品と思い返してみました。
ピナは愛情表現の方法について、
しあわせのパンは愛に溢れたストーリー、
S/Nは愛を再考するものと自分の中では勝手に解釈しております。


People always need people.とS/Nでも言っていたけれど、
人は人が居なくては生きることは出来ないということは、ピナやしあわせのパンをみた上で改めてそう思いました。
そう言った意味でこの順番で作品を見れたのは良かったのかもね( ´ ▽ ` )












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